いつか、人間を
超えたロボットをつくる。
「このロボットを導入すれば、工場の生産効率は劇的に変わります」。依頼主に対して堂々とプレゼンテーションを行う姿は、10年前、まだ学生だった頃の自分にとって想像もできなかったことです。現在、私が働いているのは、光ファイバや半導体部品などを手がける大手メーカー。配属後は、希望していた通りに開発職として、産業用のロボットハンドの設計やシミュレーションソフトを使用した動作構築、実機検証などを担当しています。どうしたら、人間の複雑な動きや手の繊細な感覚を、ロボットで再現できるか。「いつか、ヒトの手を超えるようなロボットをつくってみせる」。今もまさに試行錯誤しているところです。「設計開発に挑戦してみたい」という想いで入社した私にとって、まさに理想的な環境だと思います。とはいっても、最初から専門知識があったわけでも、プレゼンが得意だったわけでもありません。きっかけをくれたのは、誰も経験したことのない先端領域への挑戦でした。
挑むのは、
誰も経験したことのない
先端領域。
数年前、同社で生産技術に関わる最先端の開発を担う部署に配属となりました。この部署に課せられたミッションは、社内の生産設備やシステムそのものを改良すること。会社から期待のかかった部署で働く精鋭のうち、半分を占めているのがマイナビEdgeの社員でした。改めて、マイナビEdgeの技術力の高さを再認識するとともに、自分もその一員となれたことに強くやりがいを感じました。工場長や技術部長などからの高い要求に応えるのは、簡単なことではありません。どうすれば、生産効率をさらに上げることができるか。安定的に工場を稼働させるためには、どのような改善が必要か。先端領域ならではの難しさに、何度も直面しました。そんな時、上司から「知識もついてきたし、自分がつくったものを、直接プレゼンしてみないか?」と、声がかかったのです。
自分にしかなれない、
エンジニアを目指して。
プレゼンする機会は、それまで一度もありませんでした。本当に自分に務まるのか。悩む私の背中を押してくれたのは、私のことをよく知るマイナビ Edgeの先輩方でした。「今野さんって実はコミュニケーションが得意だよね」。思ってもいなかった言葉に少し勇気づけられました。自分のことを自分以上によく見てくれている先輩方。その支えもあり、自信を持ってプレゼンに挑むことができ、先方からも高い評価を頂くことができました。周りからも評価されることで、今ではプレゼンを楽しいと思えるほどになっています。意識していなかった得意分野を気づかせてもらえたことで、エンジニアとしてさらに成長することができたと実感しています。いま、私が目指しているのは、自ら課題をヒアリングして、自ら提案していく、営業のような動きのできるエンジニア。専門技術にプラスアルファ、自らの得意分野を掛け合わせて、独自の強みを持った技術者になりたい。「設計開発の専門スキルを磨く」。入社前にそんな人生設計を描いていた自分が、こんな風に可能性を広げられるとは。ロボット開発も人生も、設計通りにはいかないから、おもしろいですね。