宇宙開発を支える。
チームの一員として。
入社後に配属となったのは、宇宙ステーションの開発・運用を手がける企業でした。通信技術や、宇宙開発・宇宙ステーションに関する一通りの知識を身につけた後、次に取り組んだ課題は地上と宇宙を結ぶ交信データのデータベース開発。「0,1,1,0」のような数値データで交わされる通信情報を、一目で分かるようなデータに変換、整理することが、私のミッションでした。実績を積み、2008年に、管制官となった私の仕事は、欧米宇宙機関と日本の宇宙機関及び関連企業の職員とともに、宇宙飛行士のミッション遂行をサポートすること。宇宙飛行士たちがISSで活動するために、空気、電力、通信量など、限られたリソースをどう分配するか。地上にいる私たちは、あらゆるデータをモニタリングし続ける必要があります。世界各国のエンジニアが所属するチームの一員として、宇宙開発に携わる日々は、やりがいの大きいものです。
一流になるために必要なことは、
仕事でも趣味でも変わらない。
キャリアを充実させていく過程で、プライベートでもかけがえのない経験をしました。「スピードが速い自転車に乗ってみたい」という気持ちでフラッと入ったサイクルショップで、とあるプロ選手と出会ったことがきっかけです。その方と仲良くなり、第一線で活躍する姿に憧れを感じるにつれて、こんな人になりたいという思いが湧きあがってきました。そこで毎朝5時に起きて、始業前に自主トレをするようになったんです。プロ選手の練習に参加させてもらうなど、本格的なトレーニングを続けるうちに、少しずつ大会でも結果を残せるようになっていきました。最終的には自転車好きの仲間を集めて実業団をつくるほど、のめり込んでいったんです。自転車競技での経験は、仕事にも活かされていきました。勝つために戦略的に考える思考力。過酷な状況でも絶対に諦めないメンタル。周りから様々なことを吸収する柔軟性。一流になるために必要な要素は、仕事でも趣味でも変わらないと思っています。
次のミッションは、
未来の技術者を育てること。
現在、私はエリアマネージャーという役職を兼任し、担当するエリアで働くマイナビEdge社員のマネジメントを行なっています。メンバーはどんな様子か、スキルアップやキャリアアップに関する不安はないか。同じエンジニアとして長く働いてきたからこそ、後輩たちの気持ちが分かるし、伝えられることもある。悩みや心配ごと、将来の目標なども気軽に相談できる相手に、私はなりたいと思っています。そして、自分のキャリアを通してこれまで学んできたことを、後輩たちにも伝えていきたいと思っています。もちろん通常業務を行ないながら、個々のエンジニアと向き合うのは、簡単なことではありません。お互いの距離が離れているため、気軽にコミュニケーションを取ることが難しいこともあります。これは、遠く離れた宇宙との交信を行なう管制官の仕事に似ているのかもしれません。エンジニアたちが自分の強みを見つけて、より明るい未来に進むために全力を注ぎたい。私にとって、マネージャーの仕事は、宇宙開発に負けないくらいやりがいの大きいミッションです。